先日実家に戻ったときに、実家においていたICF-SW7600GRを持ってきました。
船橋の部屋ではノイズが多くて短波はあまりよく聞こえないので、実家に戻ったとき
に聴く用に療養から戻るときにそのまま置いてきたものです。
この機種は、いまさら説明は不要なほど有名なSONYのラジオです。価格も
ラジオとしてはかなり高いです。
たぶん10年以上前に購入したと思います。ただ最近はSSB FINEと音量の
ボリュームがガリってしまい、症状も悪化。音が0に絞れないとかSSBモードのビー
ト音がピロピロと揺れて聞くに耐え難い状態になってました。
SONYは機械部品の耐久性にちょっと難がある気がするんですよね...。
実家では機材がなくてできないので、こっちに持ってきて修理することに
しました。
さて修理ですが、本当はガリガリになったボリュームは交換したいところ
ですが、特殊な形状で補修部品じゃないと入手できそうもないです。
10年程前は秋葉原のSONYのSSで補修部品の購入が出来たのですが、
最近は難しくなってるとの話。電気店に知り合いでも居ないと難しいようです。
#電気店経由なら取り寄せできるらしい。
PSE絡みですかね。そこで交換ではなく部品を修理することにしました。
修理といっても洗浄ですけど。
問題の可変抵抗は、はずしてみるとかなり薄い形状の可変抵抗でアルプス
製の様です。分解して接点を洗浄できれば復活できる可能性が高いのですが、
この抵抗を分解するにはハトメを壊すしかなく、再組み立て不能だとわかりま
した。仕方なく隙間からサンハヤトの接点洗浄剤を吹き付け、動かした後液を
ふき取る作業を数回行い、最後に接点復活剤を接点に広がるように染み込ま
せました。そして余分な液をふき取った後に、基板に戻しました。
組み立て後動作チェックすると、無事ガリが直っており、無音まで絞れるのを
確認。ボリュームの補修は完了しました。
ところでこのボリュームですが、金属部分のはんだが付いてなかったのは
使用なのかなんなのかわかりません。
あともう一点問題があり、かなり前DCジャックの接点が導通しなくなり、電
池が使用不能になったことがありました。このときはソニー秋葉原のSSで
電源ジャックを取り寄せたのですが、なぜか古い機種のプラグを取り寄せて
しまい交換できなかったのです。
そのとき暫定のつもりで、基盤からワイヤーでプラグに配線して一応使える
ようにしたのですが、かなり不恰好な状態です。
またすぐに再取り寄せするのも面倒で後回しにしたまま今に至ってました。
こちらも基版に乗るように修復することにしました。
コネクタはEIAJ#2タイプの極性統一型ですが、マル信無線電機製のものが
各所で売られていて入手しやすいようでした。今回はM04-730AOを加工して
対応しました。製品高さが正規品の幅と同じみたいでしたので、横置きを立て
て実装し、高さが足りないのをスペーサをかませて調整しました。
これで機能的には問題ないですが、ちょっと大変でした。
同じメーカでM04-339AOならもしかしたらそのまま使えそうなので、発注中です。
これ秋葉原では欠品中みたいでどこも置いてなく、共立の通販をで取り寄せ中
です。
なお、これも補修部品が入手できるならそのほうがいいのは言うまでもあり
ません。
修復前と修復後
受信基板。裏蓋を開けると、半田面になってるので調整するにはひっくり
返す必要があります。
----2015.11.9追記 ----
マル信無線電機M04-339AOが届いたので早速確認しました。
結果全くの互換部品で、何の加工する必要なくそのまま交換可能でした。
先に入手できていれば、先の苦労は必要なかった....。正規品は黄色の
樹脂ですが、これは黒である以外ほぼ同じもののようです。
DCジャックがぶっ壊れてしまってる..方がいればこの部品があれば、
SONYから補修部品を取り寄せしなくても交換可能です。
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